
airbnbのハウスルールはゲストとのトラブルを防ぐ上で、重要なものです。しかしホストの中には「ハウスルールに何を書いておけばいいのか分からない。」という方や、「以前にトラブルがあり、2度と同じ問題を起こしたくない。」という方も多いのではないでしょうか。特に英語を始め外国語でハウスルールを書くとなると一層ハードルが上がりますよね。
今回はそのまま使えるハウスルール(日本語&英語)を紹介していきます。是非、ご自身のハウスルールに使っていただき、充実したハウスルールを作成してくださいね。
そもそも、ハウスルールは何故必要なの?
ハウスルールを作成する一番の目的は何よりゲストとのトラブルを防止し、airbnb運用をスムーズに行うことです。例えば、騒音問題で近隣の住民から苦情がくれば、謝罪対応に多くの時間と労力を費やすことになりますし、ゲストによる不適切なゴミ廃棄が続くと、最悪の場合営業停止を迫られることになります。日本のルールを知らない外国人観光客だからというのは言い訳にはなりません。(ちなみに日本の民泊において、近隣からの苦情で一番多い内容が「深夜の騒音」と「ゴミ問題」です。)
事前に何をしてはいけないか、禁止事項を明確にしておくことは、問題が起きた時に責任所在を明らかにする寄りどころとなります。
それでは、具体的にどのような要項を盛り込めばいいか、みていきましょう。
ハウスルールに盛り込むべき内容とは?
ハウスルールに盛り込むべき内容は大きくわけて次の通りです。
部屋の使い方(玄関、キッチン、風呂など), 禁止事項・注意事項
ホストの中にはハウスルールを使わずに張り紙などで使い方を説明し、注意喚起をする方もいます。しかし、それでは何か問題が起きたときに、注意書きを見た、見ていない、の言い争いになってしまう可能性があります。(ゲストの中には驚くような言い逃れをする人たちもいます。)
禁止事項・注意事項の説明
まず、最初に禁止事項の説明をしておきましょう。禁止事項や注意事項で抑えておくべきことは、民泊の問題の大部分を占める、騒音問題です。下記のように明記しておきましょう。
-(OO時以降の)パーティやイベント、騒音を出す行為は禁止
No party/event and no unreasonable amount of noise (after OO p.m.)
どの程度の音量がうるさい、うるさくないというのは国によって、あるいは各個人によって異なるので、対策については後ほど説明をしますが、まず大人数でのパーティやイベントを禁止する、という文言はかならず入れておきましょう。
次に喫煙が可能かどうかを必ず明記しておきましょう。
-室内での喫煙は厳禁。喫煙はバルコニーでお願いします。
Smoking is strictly prohibited inside. Please smoke at the Balcony.
禁煙についての表記はマストです。必ず書いておきましょう。欧米では建物内が基本的に全面禁煙になっているため、理解がありますが、アジアではまだまだ禁煙のルールが浸透していない地域が多いのが現状です。アジアの喫煙者はヨーロッパよりも多いので、アジアからの観光客をターゲットにしている場合、どこで喫煙可能かを書いておくほうが集客面では効果的です。
部屋の使い方の説明
部屋の使い方を説明するときに最低限抑えておきたいのは次の6つです。この6つが守られていないと清掃などに多大な時間を要したり、維持費がかさんだりするため、費用対効果が著しく下がります。
-玄関で靴を脱いで中に入ること。
Please take your shoes off at the entrance.
-トイレットペーパーはトイレに流すこと
Please flush toilet paper only.
-キッチンで使用した器具は洗った上、すべて元どおりに戻すこと
Please wash cooking utensils and place them back after used.
-冷蔵庫を使用した場合、チェックアウト時に食べ物を残さないこと
Please take out your foods in refrigerator when you check out.
-ゴミは所定の場所に捨てること
Please follow the instruction for disposal.
-TV、エアコン、その他電気などはチェックアウト時に消すこと
Please turn off the TV, Air-conditioner, and other electricity when you check out.
ゲストに悪気がなくても、ついつい自国の習慣で行ってしまい、問題となるのが上記6つです。
日本の部屋の室内では靴を脱ぐという習慣は世界中の多くの人に認識されているとは思いますが、欧米の方々は部屋につくと、早く休みたいという気持ちからついつい靴を履いたまま部屋に上がってしまうことも多いです。あとは下駄箱の使用を促すのも良いでしょう。靴は脱いでくれたものの、玄関ではなく廊下に綺麗に並べられた跡があった…なんという話も聞きます。
トイレットペーパーは流さずに、ゴミ箱に捨てる習慣の国のゲストもいますから、「そんな当たり前なことを言わなくても…」ということでも必ず明記しておきましょう。そして、トイレットペーパー以外のもの(特にティッシュペーパー)は流さないように注意することが必要です。
さて、ゴミの問題ですが、ここは丁寧すぎるほど説明をしましょう。ゴミの捨て方は各国で大きく異なるからです。ですから、まずは日本ではどのようにゴミを分けるのか、説明が必要です。
-ゴミは所定の場所に捨てる事
Please follow the instruction for disposal (ゴミの捨て方は説明に従って行ってください)
上記に続いて説明をします。
In Japan, we separate trashes as follows:
(日本では下記の通りにゴミを分別します)
-Burnable (燃えるゴミ)
-Unburnable (燃えないゴミ)
-Can (カン)
-Plastics (プラスティック類)
ゴミの分別方法は自治体によって異なるので、これはあくまで一例ですが、実際に、色のついたゴミ箱を用意し、それぞれにゴミの種類をシールか何かで明記しておくのがベターでしょう。
ゴミの分別に関しては、各自治体が外国語で分別方法を紹介していることも多いので、それを活用するのが良いでしょう。
最後の電化製品は電源オフにしてチェックアウトするという表記も忘れずにしておきましょう。忘れがちですが、チェックアウト後にいつもエアコンやテレビがつけっぱなしになっていると光熱費が大きくかさむことになります。これは必ず守ってもらいましょう。
ハウスルールの共有方法
ハウスルールに記載しておくべき内容は大体お分かりになっていただけたと思います。次にこのハウスルールをどうやってゲストにしっかり読んでもらうか、という点ですが、airbnbのサイトにハウスルールの共有方法が紹介されています。
*以下、airbnbHP「ハウスルールを作成し、ゲストとシェアするには?」より
ゲストに守ってもらいたい家の決まりごとは「ハウスルール」にまとめておくと、事前に周知徹底を図ることができます。禁煙、立入禁止エリア、家に人を呼ぶのに許可が必要かどうかなど、あらじめゲストに伝えたい重要な事柄はこちらに記載しておきましょう。
「ハウスルール」は、お部屋を掲載後、次の手順で追加や編集が可能です:
- airbnb.jpで「リスティングの管理」にアクセス
- 編集したいリスティングをクリック
- 画面左からメニューバーを開きます
- 「ホスティング」で「予約」をクリック
- 「ハウスルール」には、「宿泊時にゲストに守ってもらいたい」を入力してください
「ハウスルール」はリスティングのページに公開され、ゲストは予約をリクエストする前にこれを読んで同意しなければなりません。また、予約が確定した段階でもゲストに直接送信されます。
上記のように予約前にハウスルールをしっかり読んでもらい、同意したら予約ができるというシステムになっているのですね。せっかくこうしたシステムがあるのに使わないのはもったいないことですので、ぜひ活用してください。
ハウスルールをしっかり守ってもらうために
さて、最後にハウスルールをしっかりと守ってもらうために、どうすればよいか考えてみましょう。日本で民泊運用をする場合、ほとんどはホスト非居住型になることと思います。そうすると、問題が起こった際に注意、というわけにもいきません。事前の周知や部屋の張り紙を効果的にすることが一番の秘訣です。
一般に、効果的とされるのは、コンビニのトイレの張り紙にあるような文言です。
「いつも、トイレを綺麗に使っていただきありがとうございます。」
こうした、お礼を添えるだけで実際にお願い通りに行動しようという心理が働きます。
「トイレは綺麗に使ってください。」と命令されるよりも、プレッシャーを感じませんよね。
ちなみに英語でも”Thank you for using the rest room cleanly.”と表記すれば問題ありません。
上記は心理的にゲストがルールを守って部屋を使用するように働きかける方法ですが、どうしてもルールが出てこない場合はどうすればいいでしょうか。この時はテクノロジーの力を借りることも考えるべきでしょう。
もちろん監視カメラが付いているような部屋で誰も過ごしたくありませんから、音を感知するセンサーを使うことをおすすめします。これは、室内の音量が騒音レベルで大きくなると、アラームが鳴り注意を促す他、機種によっては、ホストのスマートフォンなどに通知してくれるものもあります。騒音問題が心配な場合はこうしたデバイスを使うのも賢い方法です。
例)https://minut.jp/「民泊センサーpoint」
ハウスルールは面倒臭がらず、詳細まで説明したものを載せましょう。そうすることでトラブルフリーなairbnb運用を行うことができるはずです。
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